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生活・福祉系列 郷土料理講習会

 こんにちは。10月4日(金)、生活・福祉系列のフードデザインの授業において、岩手県食の匠、胆江地方食の匠研究会会長の若生和江先生をお招きして郷土食である「すいとん」の実習を行いました。なお、若生先生は、本校同窓会の副会長でもあります。

左が講師の若生さんです。

 地域の食文化である郷土料理を理解し、将来に継承していく力を養うことを目的にしております。「すいとん」は、岩手県ではよく食べられる料理です。私も実家にいたころは月に1回は食べていました。全国的には「すいとん」ですが、こちらでは「ひっつみ」とも呼びます。


小麦粉に水を入れて混ぜます


こねます


こねていきます


大根を切っています


沸騰直前に昆布を引き上げ、鰹節投入

 若生先生は、昆布は前の日から水につけておく方法も紹介されていましたが、本日は、鍋に水を入れてから昆布を投入しました。沸騰直前に昆布を取り除き、鰹節をいれました。
 ちなみに、私は昆布を沸騰直前に引き上げることを、小学生の時に「きみはダックス先生がきらいか」(灰谷健次郎)という本を読んで知りました。もう40年以上前の話ですが、昆布の話と羊羹の話は覚えています。

ごぼうを切っています


若生さんも手伝って歩いています


お酒を測っています


ちぎってお湯に投入


ささっと、焼きおにぎりを作ってくれました


美味しくいただきました

 私も頂きましたが、昆布、鰹節、シイタケ、鶏肉の出汁が利いていておいしかったです。考えてみると実家を出て二十数年、久しぶりに食べました。
 以下は生徒の感想です。

 私は、家で祖母と作ったことがありますが、生地を手でちぎることしかしたことがなかったので、生地から作るのは初めてでした。生地をこねるのは、とても難しく水の量を調節するのが難しかったです。材料の切り方で、効率よく早く切れる方法を学ぶことができました。この講習会で学んだことを生かして家族に作ってあげたいと思い、さらに伝統の味をこの先つなげていきたいと思います。

                                3年 後藤沙彩

 今回、初めてひっつみを作ったが、思っていた以上に手間と時間をかけてつくるものだと知ることができた。生地から作ったが、体力は必要だし、手順通りしっかり作らないと美味しくできないと感じた。生地が、固すぎず柔らかくすぎないように水で少しずつ調整してこねるのが大変だった。具材は、同時に入れるので作りやすかった。いままでひっつみは、食べたことはあったが、作ったことがなかったので今回は良い体験ができました。

                          3年 五嶋紗理

 

 ひっつみは、作ったことがありましたが、生地から作るのは初めてだったので生地作りが楽しかったです。具だくさんのすいとんでとても美味しかったです。今回の講習会があったことで、ひっつみについて事前に調べて知ることができたので、地元を知る良い機会となりました。地元の料理なので、自分たちで伝えていきたいし、他にもたくさんの郷土料理があると思うので、知っておきたいと思いました。今回は、郷土料理を教えていただきありがとうございました。

                          3年 髙橋華恋


 県南の食の歴史を知る機会ができて良かったです。様々な調理の裏技や昔の人の知恵を使いすいとんをつくることができました。思っていた以上に生地をこねる時間が長かったので驚きました。でも、そのおかげで弾力のあるこしの強いすいとんをつくることができとても美味しかったです。ふだん、出汁をとることがないので出汁をとるところから体験できて良かったです。また、出汁で使用したこんぶやかつおぶしを無駄しないで煮物として作り、とても美味しかったです。すべての料理が美味しく幸せな時間でした。

                         3年 猪飼海留

 私は、よく祖母とすいとんを作っていましたが、実際に生地からこねて作るのは初めてだったので大変でした。具材の野菜がもりだくさんで、味は、だしがきいていてとても美味しかったです。若生さんが、南部鉄器で作ってくれた焼きおにぎりもとても美味しかったです。すこし甘めの味がしてびっくりしました。ずんだをかけて食べたすいとんは、スイーツみたいでこちらもとても美味しかったです。

                          3年 及川珀羅